評論家を増やさない工夫
私は社会に出て13年くらいになるが、最も苦手なタイプが
「評論家タイプ」の人である。
苦手、というのはいささかマイルドな表現にしているが、
もっといえば生理的に嫌い、であり、かつ、一緒に仕事を
したくないタイプともいえる。
ただ、「評論家のワナ」とも言うべきものがあり、それは
キャリアを積んで周りが見え、情報が入り、物事に詳しく
なればなるほど評論家になってしまう可能性が高くなるという
ことである。
当社スマートフォン事業本部では、そんな「評論家のワナ」
に引っかからないために、とある工夫をしている。先週、
エキサイトのスマートフォン推進室長の岡田さんに話した
ところ、好評だったので書いてみる。
・当社のスマートフォン事業本部・プロデューサー定例
での一こまです(2週に1度実施)
・私が毎回「お題となるサービス」を上げます。社会的
業界的にうまくいっているサービスもあれば、そうで
ないサービスもあります。
・それを2週間使い込み、「自分がそのプロデューサー
だったらそのサービス/事業をどのように育成するのか」
という当事者の視点で徹底的に使い込み、考え、皆の
前で発表します。
・特に全員で結論を出す訳ではないのですが、全員が当事者
の視点で物事を話す事で主体的になります。
・また、常に他社のサービスを見るときにも評論家ではなく、
当事者の視点で物事を考える、発想する癖が身に付きます。
実際、話し合われるレベルも徐々に上がっており、参加していて
私も楽しい会議の一つになりつつあります。私自身も評論家に
ならないように常に実践者として自分の言動行動を律していきたい
と思います。