スマートフォン市場に対するあれこれ
日本におけるスマートフォン市場を見ていると、
・試行錯誤の結果、その会社の方向性が定まっている
・今まだ試行錯誤途中、又はこれから試行錯誤するところ
に大別できると考えている。そして、その差は参入時期と
参入後のトライ&エラーの濃度に起因する。3年後くらいに、
「今」というこのタイミングを振り返ったときに、この差は
非常に大きいだろうな、と感じている。
それ以外の雑感でいけば、
・スマートフォン端末普及の成長は疑いようがない。ただし、
それとスマートフォン関連ビジネスが成長するというのは
別の話。
・「今も試行錯誤段階の企業群」でいえば、先行者がもろもろ
やってある程度社会的な検証がされているのに再度試行錯誤
していることが見受けられる。ビジネスモデル的に難しそう
とかは参考になりそうなのに。
・結構、いろいろなケースをあたると「現実」が見えてくるので、
「現実」を直視しつつ、試行錯誤の期間をショートカットする
べきじゃないのかな、とは思う。
・また、2009年ごろの黎明期にスマートフォン市場に登場して
名前が売れたがその後活動実態があまり分からない企業群も出て
きている。
・FEYNMANのGREEバイアウト、コニットのmixiバイアウトなど、
イグジットしたケースも。ただし、Zyngaに売却したウノウの
タイミングがSAP市場イグジットタイミングとしては絶妙だった
ように、高く売れるタイミングは長くない。スマートフォンアプリ
やサービス企業群もその時期は過ぎたか、あともう少々といった
ところではないだろうか。
・いずれにせよ、2012年は「現実的に」スマートフォン市場で収益
を上げる企業群がきちんと、複数、出てくると思う。
いろいろと書いてきたが、結構「情報力」と「それを扱うセンス」で
差がついている状況なのではないかと思う。